6:12 a.m.

韓国語の勉強を兼ねています K-POPアイドルを中心とした音楽や芸能・映画に関する分析やレビューをぶん投げます

Good Night / EXO 和訳

 

新年を迎えても相変わらず鬱蒼としたこの気分を晴らすには、とりあえず新しい音楽を聴く他なさそうだ。

今回オススメするのは、昨年末に発売されたEXOのウィンターアルバムの「Good Night」という曲である。

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Good Night

Good Night

 

古い洋楽のオルゴールを聴いているような懐かしさと愛おしさを感じさせる、冬にぴったりのスロージャム。

凍えた身体を芯からふんわりとほぐしてくれるような、カラフルで温かなメンバーたちの歌声が心地いい。

 

 

Album: EXO – Universe – Winter Special Album (겨울 스페셜 앨범), 2017
Lyrics: 현지원, JQ
Composition: Mike Woods, Kevin White, Micah Powell, MZMC
Arrangement: Rice n` Peas
Release date: 2017.12.26

 

 

(ベッキョン)

이렇게 너처럼 아름다운 밤이 내리면

こうやって 君みたいに 美しい夜が降ったら

(スホ) 

잠든 세상에 난 포근히 안겨서

眠った世界に 僕は温かく抱かれて

좋은 꿈을 꾸겠지

良い夢を見るんだろう

(チェン) 

저 멀리 하늘 위에 작은 별이

あの遠く空の上に 小さな星が

우리가 걸어가는 길을 비추고

僕らが歩いていく道を照らして

(チャニョル)

너의 귓가에다 내가 간직했던 사랑을 속삭여주던

君の耳元に 僕が大切にしていた愛を 囁いてあげた

그날

その日

Baby good night

(シウミン)
꿈속에 그려보던 순간에 난

夢の中で描いていた瞬間に 僕は

(ディオ)

그대로 멈춰버리고만 싶어

そのまま 止まってしまうことだけしていたい

다시 널 내 품에 안기를 원해

また君を僕の胸に抱けることを願う

아직 

まだ

(カイ)

네가 그리워 난 어디서도 너를 찾을 수 없어

君が恋しい僕は どこにも君を見つけられない

(ディオ) (넌 없는데) (君はいないのに)

(セフン)

아름다운 이 밤은 돌아오고

美しいこの夜は戻り

(ベッキョン)

아무것도 남지 않은 빈자리는 커져

何も残らない空白は大きくなる

자꾸만

しきりに

(チェン)

참 이상한 일이야

本当に変だね

널 만날 수 없는데 

君に会うことができないのに

(ベッキョン) (여전히 널) (相変わらず君を)

(スホ)

나의 시간도 나의 계절도

僕の時間も 僕の季節も

아무 일 없이 흘러 Yeah

何事もなく流れるんだ

 

(チャニョル)

난 이렇게 너처럼 

僕はこうやって 君みたいに

아름다운 밤이 내리면

美しい夜が降ったら

(ディオ)

잠든 세상에

眠った世界に

(チェン) (눈을 감고) (目を閉じて)

(ディオ)

난 조용히 안겨서 너의 꿈을 꾸겠지

僕は静かに抱かれて 君の夢を見るんだろう

(ベッキョン)

유난히 반짝이던 너의 눈빛

一際きらめく君の眼差し

너무나 부드러운 너의 목소리

あまりにも柔らかい君の声

(シウミン)

너의 손길을 다시 한 번만

君の手つきを もう一度だけ

느껴볼 수만 있다면 Yeah

感じることさえできたら

(スホ) Ooh

(カイ) 

습관처럼 난 

習慣みたいに 僕は

(スホ) Ooh

(カイ)

너를 생각하게 되는 걸

君のことを考えるようになるんだ

(スホ) Ooh

 

(ディオ)

밤을 비춰주던 별이 자꾸 흐려져

夜を照らしてくれた星が 何度もぼやけて

(ベッキョン)

너와 나의 거리처럼 자꾸만 멀어져

君と僕の距離みたいに しきりに遠ざかる

(チェン)

아침이 오면 너를 잊어버린 채

朝が来たら 君を忘れてしまったまま

나에게로 또다시

僕のところに再び

이 밤이 오기만 기다려

この夜が来ることだけを待つよ

 

(スホ)

I won’t give up baby

I’ll be waiting for you

(チャニョル)

네가 없는 아름다운 밤이 또다시 나를 찾아와

君がいない美しい夜が 再び僕を見つけにきて

(ベッキョン)

가만히 눈을 감아 난 

じっと目を閉じる 僕は

(ディオ)

널 떠올리다

君を思い浮かべる

나도 모르게 잠이 들어

僕も知らずに眠りにつく

 

世界で1番青い夜

함박눈이 내린 날, 가요계의 맑고 고운 별이 하나 떨어졌다.

 18日。

痛ましいほど詩的な、新聞記事とは思えないセンシティヴなその表現で、朝鮮日報がある1つの悲劇を伝えた。

SHINeeのメインボーカル・ジョンヒョンの死。

練炭による自殺。

あまりに絶望的だった。

不慮の事故なら好きなだけ悔やんで、泣き叫ぶことができたかも知れない。

しかしその死を急がせたのは他でもない、彼自身だったというのである。

悔やんでも悔やみきれなかった。

理由を問うても、答えが見つかるはずもなかった。

彼という1人のアイドルを愛し、彼の活動を応援し、彼の音楽を賞賛し続ける人々はたくさんいた。

しかし彼自身が彼の魅力や生きていく意味を、彼の中に見出せなかったということが何よりの悲劇だ。

 

彼の軌跡をじっくりと時間をかけて辿ってみると、SOSのサインはあちこちに散りばめられていたように思う。

たとえば自作曲の歌詞だったり、ドキュメンタリー番組のインタビューで予期せず涙を流す姿だったり。

だが、たとえ1ファンとしてその一部を垣間見ることができたとして、遺族や家族同然のSMアーティストたちのうちの誰もが知り尽くすことのなかった彼の本当の姿を、どうして理解できようか。

これまで熱愛や脱退・解散のほか、飲酒運転や薬物発覚など、アイドルたちによるさまざまな騒動が芸能界を騒がせ続けてきた。

そのたびにファンは幻滅し、発狂し、これ以上の悪夢は2度と起こらないと自分自身に言い聞かせ続けてきた。

今なら分かる。

どんなに過ちを犯しても、生きている限りはやり直すことができる。

しかし、1度失われてしまった命は、もうやり直すことができないのだ。

 

ねえ、ジョンヒョン。

世界で1番人に優しく、人の痛みや苦しみを労い続けてきたあなた。

そして世界で1番誰かに優しくされ、1番労われるべきだったあなた。

世界で1番青かったあの夜が明けてなお、悲鳴のように唱え続ける私たちの「お疲れさま」は、今本当にあなたに届いているのですか。

そして今のあなたは、

 

本当に安らかに、眠れていますか?

 

 

2017.12.18

ただいたずらに無意味な分析や自分本位な考えをああだこうだと垂れ流し、彼らの全てを分かったような態度でもっともらしい文面を気取る、この身勝手なブログを次に開くとき。

まさかこんなことになるだなんて到底思ってもみなかったし、今も思っていない。

この更新に一体何の意味があるのかも、何故私が今ぶざまに腫れた両目を無理やりこじ開けて、無表情のままキーを叩いているのかも分からないが、言えることはたった一つである。

生きていてほしかった。

私はEXO-Lであり、EXOを離れた3人の信者であり、それ以外の何者でもない。

SMTOWNでその姿を何度か見たことがあったけど、彼に直接生きる勇気をもらっていたり、彼のために人生の全てを捧げていたわけではなかった。

なのに、なのか、だからこそ、なのかは分からない。

だけど涙は止まらない。

彼がファンの人生の多くに深く携わり、差し障ることができたとしても、その反対は全くもってあり得なかったという無力さも然り。

彼の家族やグループのメンバー、友人・仕事仲間の人々のことを思うと、胸が張り裂ける。

なぜ、生きなければならないのだろう。

彼が遺した問い。

正直ここに生きている私たちは、誰一人としてその明確な答えを知らない。

でもそれは、自分の心臓があるときふと鼓動をやめ、ひとりでに止まるその瞬間まで、ずっと探し続けていかなくてはならない、人生で最も大切な使命なのではないのか。

むしろそれを探し求めるために、私たちは生き続けているのではないのか。

生きていくことでこそ、彼はその答えにたどり着き、苦しみからの解放を許されたのではないか。

こうしてまた無力な言葉や思いが意味もなく零れ落ちて、見えなくなって、消えていく。

夜はやがて明け朝が来て、また夜が更ける。

ただどれだけ年月が経とうと、彼の魂と記憶はもう昨夜に立ち止まったまま、動かない。

誰も何も、どうすることもできない。

 

そして馬鹿げたことに私の心臓は、今こうしている間にも休むことなく動いているのである。

 

 

 

 

小松・アフロディーテ・菜奈

「一目惚れ、…しました」

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 2016年冬に公開された映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」は、福士蒼汰演じる主人公のそんなセリフをきっかけに、ストーリーが動き出す。

彼の相手役である福寿愛美を演じた小松菜奈は、まさにその言葉を他者から受け取るに相応しい、驚異的な魅力を持った女優だ。

 

私が彼女を初めて知ったのは、今からおよそ4年前のドコモのdビデオ(現dTV)のCM。

E-girls石井杏奈演じる素朴な女子高生を翻弄する、謎の美少女転校生。

そのミステリアスな笑顔と掴み所のない言動に、不覚にもどんどん魅了されていくー。

当時まだ名の知れていなかったはずの彼女の圧倒的な存在感は、今でもはっきりと覚えている。

「悪魔や…」

CM中で石井杏奈が、自分の好きだった相手を横取りした小松菜奈に対してこぼす言葉。

これは、後に彼女の代表作となる映画「渇き。」のヒロインを形容する単語としても、そのまま用いられている。

「…悪魔よ」

「この地上でただひとつ、美しい生き物」

「なんでみんな加奈子に夢中になるの!」

嫌われ松子の一生」「パコと魔法の絵本」「告白」など、名だたる作品を世に輩出してきた鬼才・中島哲也監督の衝撃作。

第3回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作である深町秋生の小説「果てしなき渇き」が題材とされている。

この映画こそ、小松菜奈の魅力と知名度を一気に押し上げたきっかけであり、そして諸悪の根源でもあるのだ。

撮影初日から監督に「ヘタクソ!」と怒鳴られたり、共演したキャストのうち、男女問わず6人を相手にキスシーンをさせられたりー。

演技初心者には到底一筋縄ではいかない数々の困難を乗り越え、彼女が劇場で見せた藤島加奈子としての姿。

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それは、狂気と鮮血迸る醜悪な人間模様の中、たった一輪咲いた白百合のように清く気高くー

そして、何より美しいものだった。

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もちろん、例えその中身がどれほどおぞましく、狂っていようともー。

芸能界で話題になる若手俳優や女優というのは、そのルックスの完成度はもちろん、彼らが演じたキャラクターのハマり具合も人気の火付け役となり得る。

そういう意味では、これほど小松菜奈にハマった役はなかっただろう。

しかし彼女の人気は、決してこの映画だけに留まらなかった。

(↓2014年公開「近キョリ恋愛」枢木ゆに 役)

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(↓2015年公開「バクマン。亜豆美保 役)

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(↓2016年公開「黒崎くんの言いなりになんてならない」赤羽由宇 役)

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(↓2017年公開「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」山岸由花子 役)

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 キャッチーな人気漫画の実写化はもちろん、ピュアなラブロマンスから過激なバイオレンスホラー、ディープな歴史モノまでー

(↓2016年公開「溺れるナイフ」望月夏芽 役)

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(↓2016年公開「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」福寿愛美 役)

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(↓2016年公開「ディストラクション・ベイビーズ」那奈 役)

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(↓2017年公開「沈黙 -サイレンス-」モニカ 役)

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彼女が息を吹き込んだキャラクターたちからはどれも、これまでに見たことがない独特のオーラや色気が溢れ出ているのだ。

 それは日本人離れしたアンニュイでエキゾチックなルックスのせいなのか、女性の割に低めで響きのいい、セクシーな声によるものなのか。

いずれにせよその存在感は異彩を放ち、世間の羨望の眼差しや賞賛の声を常に集め続けている。

 

ところで、今をときめく人気女優ともなると、ついて回る厄介事のキーワードは毎度お決まりの三連打だ。

整形・熱愛・素顔。

大昔の卒アルを引っ張り出しては現在の写真と並べ、騒ぎ立てる非公式のまとめサイトや、絶頂期を狙って突然世間に叩きつけられる白黒の「お泊り写真」ー

そしてソース不明の謎の生命体「業界関係者」によって仰々しく語られる、根拠のない「態度悪い」「性格悪い」エピソード。

人気者の足を引っ張ろうとする輩は、いつの時代もここそこに溢れかえっている。

しかし、私が小松菜奈を好きな理由には、彼女がそれらのゴシップを物ともしない、芸能人としてのバイタリティに溢れた女性だったことが挙げられる。

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すでにすべてが完成された中2の頃のデビュー写真が明らかになったり(整形説は無論シロ)、

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 まだ無名だった現役高校生時代から、サッカーの試合中継で映った子が可愛すぎるとネットで話題になったり。

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何より、BIGBANGの大ファンでありながら、

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その数年後には大本命のジヨンと共演を果たしたり。 

この写真の彼女、いつもより表情が乙女チックに見えるのは私だけだろうか。

潤んだ瞳がピンク色に映って見えるのは私だけだろうか。

この記事のインタビューでの彼女のコメントが忘れられない。

憧れの方との撮影でとても緊張しました。G-DRAGONさんが隣にいるのが夢のようで、ご本人にご挨拶した時『夢のようです』と言ったら、『これは夢だよ』と、緊張した私を笑顔にしてくれました。ハタチのお祝いに神様がくれたスペシャルな撮影だと思い、1カット1カット胸に刻み込みながら撮影しました。

「夢みたい」と呟く彼女に「これは夢だよ」と嘯く彼。

なんだこれは。

あまりに尊すぎる。

この2人のやり取りこそまさに夢の世界である。

しかも、ハタチのお祝いに神様がくれた。

その言葉の軽やかな響きに不釣り合いな、豪華すぎる撮影内容もまた格別だ。

神は心底、小松菜奈に惚れているに違いない。

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知っての通り、このあと2人は付き合った(熱愛説は堂々のクロ)。

 K-POPファンの私が特に心揺さぶられたのはやはりココなのだが、この一連の騒動を目の当たりにした時は、本当に驚かされた。

ああ、この子はやっぱり只者じゃないな、と。

人が芸能界を志すきっかけは、多かれ少なかれそこに属する「憧れの誰か」に影響を受けているからだと思う。

しかしデビューした人間のうち、その何人が本当に夢を叶えることができるのだろうか。

あるアイドルを目指してアイドルになった少女。

ある女優と共演したくて俳優になった少年。

芸能人のデビュー秘話としてそんな類のものはざらにあるが、そのうち恋愛にまで発展させられたケースなど、これまで1度も聞いたことがない。

しかも彼女の場合、本来の若手女優にありがちでいかにも週刊記者が容易に嗅ぎつけそうな、共演相手のあの俳優と…などではない。

もちろんこれまで共演してきた男性陣だって錚々たる顔ぶれだ。

山下智久佐藤健神木隆之介中島健人山崎賢人新田真剣佑岡田将生山田孝之伊勢谷友介福士蒼汰菅田将暉柳楽優弥北村匠海・高杉真空・健太郎

女子なら誰もが1度は恋に落ちたことのあるイケメンばかりである。

しかし彼女にとっては、G-DRAGONだったのだ。

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誰もが憧れだけで気安くお近づきになれる相手ではないことは、火を見るよりも明らかで。

どこにでもいるごく普通のファンだった女の子が彼をオトすことができる確率というのは、きっと宝くじが当たるのと同等かそれ以下だろう。

漫画「NANA」の主人公のハチぐらいだ(そういうえば彼女の名前もまたコマツナナではなかったか!)。

 しかし、彼女にはそれが可能だったのである。

ド平民の私としては、その凄まじいスペックの高さに、ただただ拍手を送るしかなかった。

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2016年3月。

サイケデリックな色彩のイラストや、カリスマ性抜群のセルフィーに混ざって、ジヨンが不意に上げた2つの写真。

ご丁寧に#GDNANAのタグまでつけたこの投稿は、今思えば匂わせというよりむしろ、潔いほどの公表である。

そして例の裏垢が流出し、阿鼻叫喚のファンたちには、突如としてこの画像を投下。

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I can’t handle people anymore. (これ以上みんなのことを扱いきれないよ)

さすがのキング・オブ・アジア。

この圧倒的威圧感。

彼のそんな割り切った対応もまた、「煩わしい世間なんか放っておいて、2人だけの閉鎖的な空間でいよう」と遮断したかのように思えて、私はまんまと痺れた。

もちろん熱愛発覚直後は、世界中のジヨンペンが小松菜奈のインスタのコメント欄で大暴れ。

無理もない。

だが汚い言葉を浴びれば浴びるほど、彼女のその「選ばれた女の子」感は、どうしようもなく浮き彫りになっていくように思えた。

彼女は溢れ返る悪質なコメントに、どのように心を痛めたのだろう。

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天使のように儚く涙を流したのか、それともー

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 卑屈に歪ませてもなお美しいその顔で、高らかに嘲笑ったのか。

 それはきっと、〝彼〟のみぞ知る。

 

しかし、いくら神に愛された天下無敵のシンデレラガールとはいえ、世界中の女たちからの強烈なバッシングは、やはり苦痛だったに違いない。

ただし大切なことは、彼女が批判を浴びたのは〝小松菜奈〟だったからではなく、ジヨンの女だったから、ということだ。

その相手がもし広瀬すずや土屋太鳳だったら、当然その2人がバッシングを受けていただろう。

つまり、彼女が彼女であるということに対して何かを悲観的に捉えなければならないことは、この先いつまでも、どこにだってない。

ということだけは、彼女をこれからも崇拝していく上で、ぜひ心に留めておきたいポイントである(私が)。

 

 ちなみに彼女のインスタ。

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これは2017年10月現在のプロフィール画面。

公式マークが付いていない上に、スラッシュで区切られたプロフィール文がびっくりするぐらい没個性的過ぎているので、ぜひ見てほしい。

カメラ、古着、旅行。

同世代の若者なら、その8割以上の人がこの3つのうちのどれかを好んでいると答えるに違いない。

なんてこった…

こんな有り触れた単語でもってカテゴライズするには、あまりに大きすぎる存在だというのに。

さっきも似たようなことを言ったが、彼女がこうやって現実世界に溶け込もうとすればするほど、その非凡さが余計眩しく輝いて、浮いて見えるのだ。

 だが皮肉なことに、そのアンバランスさでさえも自然な魅力に変えてしまうのが彼女である。

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高校指定のなんてことない赤ジャージを着て友達と撮った写真でも、

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クラスメイトと仲良く学祭の準備をする姿でも。

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 家のリビングで1人、お気に入りの曲を聴いて踊り狂うところも(LINE MUSIC)、

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 世界のジョン・レノンオノ・ヨーコしか似合わなそうな形の眼鏡を、まるで最新トレンドのトップアイテムのように掛けこなすところも(zoff)。

パーツがどうのとかスタイルがどうのとかいう話ではなく、もう存在がアート。

 21世紀に産まれ落ちた、愛と美と性を司る神話の女神なのである。

 

非ARMYが語る、BTSの魅力

 

7人の快進撃が止まらない。

9月18日の午後6時にYouTubeで発表されたBTS(防弾少年団)の新曲〝DNA〟が、MV公開の約20時間後に2000万回再生を突破した。

韓国出身歌手の中では歴代最速記録である。

 さらに彼らは、今年5月にラスベガスで開催された〝2017 Billboard Music Awards〟で、過去6年間Justin Bieberが取り続けてきたTop Social Artist賞を受賞する快挙まで成し遂げている。

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BIGBANG、2NE1、東方神起やSUPER JUNIOR、2PMにWonder Girlsー

世界各国に熱烈なファンを数多く抱え、これまでK-POPの歴史の礎を築いてきたレジェンドたち。

その多くは皆〝御三家〟であるYG・SM・JYPに所属しているケースがほとんどだった。

しかし、BTS(以下バンタン)はそうではない。

それらのうちどの音楽事務所にも所属せず、これほどの偉業を達成したK-POP歌手の例は、過去に1度もなかっただろう。

なぜ彼らはこんにち、韓国を代表するほどのビッグスターとなり得たのだろうか。

例によって例のごとく、私の主観に基づいた分析を行っていこうと思う。

 

 

栄光へのプロローグ〝青春三部作〟の成功

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2015年春。

これまでの〝学校三部作〟では見ることのできなかった青春の痛みや美しさ、儚さをコンセプトに作られた〝青春三部作〟の「花様年華シリーズ」が開始され、タイトル曲〝I NEED U〟が公開された。

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このMVはなんと、アイドルの楽曲にあるまじき年齢指定コンテンツ

メンバーが容赦なくリンチされたり、殺人を犯したり、集団自殺を匂わせる描写が施されていたり…と、なかなか過激な作品に仕上がっている。

しかし、そんな荒々しさの中に散りばめられたなんとも言えない青春の心苦しさ、未熟で甘美な少年たちの色気に、人々ははっと息を飲んだ。

周りの大人や社会に中指を立て、ヘイトを溜め続けた、ヒップホップ仕込みの悪ガキたち。

その内に秘めていたものが、こんなにもデリケートで上品な美しさだったとはー。

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もともと〝No More Dream〟や〝Danger〟などの楽曲で、ジャンキーでアングラ感満載の典型的なB-BOYスタイル、というイメージが強かった彼ら。

だが窮屈な制服をひとたび脱ぎ捨てると、現れたのはガラスのように脆く透明な、少年たち本来の姿。

人生の中で最も美しい瞬間、花様年華

この画期的な題材のシリーズ化、そしてその成功こそが、当時のバンタンを大勢(テセ)ドルに引き上げる最初の一手だったのではないかと思う。

 

 

「アーティスト」と「アイドル」の完全両立

青春三部作は花様年華のPt1・Pt2に続き、翌年5月に発売されたアルバム〝Young forever〟で完結となった。

しかしバンタンの勢いは衰えるどころか、正規2集の〝WINGS〟でさらなる飛躍を見せる。

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なんと1人1曲、全7曲のソロ楽曲が収録されているというのだ。

BIGBANGをロールモデルに掲げて始動したというこのグループは、デビュー3年目にしてもうすでに、彼らの域に足を踏み入れようとしているのではないかー

当時私は本気でそう思った。

楽曲制作に携わるアイドルは、多くはないが一定数いる。

しかしそれが1つのグループのうちの全員というのは、ほぼ奇跡に近いだろう。

 

そして同年10月10日に発表されたタイトル曲〝피 땀 눈물 (Blood Sweat & Tears)〟は、自身最高の1曲となった。

ついさっきまで7人のアーティスト集団だったかと思えば、今回は紛れもなく「アイドルグループ」としての為せる業である。

MV再生回数から音楽番組1位獲得数まで、これまでの自己記録を次々と塗り替える快挙となり、YouTubeでの再生回数はおよそ2億回。

アルバムは発売と同時に、アメリカやカナダ、シンガポールノルウェーなど、約23カ国でのitunes総合チャートで1位を獲得した。

 また年末授賞式では、MMAでの「今年のアルバム賞」、MAMAでの「今年のアーティスト賞」をはじめ、数々の賞を総なめにした。

アジアが、そして世界が、彼らを真のカリスマと認めた輝かしい瞬間だった。

 

自身の魅力を活かした楽曲制作に励み、最高のパフォーマンスを生み出すアーティストとしての姿。

そして、事務所から与えられた理想的なコンセプトを完全に消化し、多くのファンの心をしっかりと捉えるアイドルとしての姿。

このようにバンタンには、その2つの姿を見事に使いこなす器量と根性が全員に兼ね備えられているのだ。

 

 

ワールドワイドに愛されうる音楽スタイルの確立

以下は、ある海外記者が彼らの魅力についてのインタビューに答えた記事である。 

Billboardコラムニストが語る“防弾少年団のアメリカでの成功の秘訣” - UNIVERSAL MUSIC JAPAN

本文の一部を少し取り上げてみよう。

―今回のツアーでは、南米・北米を合わせて9公演14万人を動員。BTSの魅力はどこにあると思いますか?

コンセプトやリアルな歌詞に徹底的に拘っているところと、パフォーマンスのカリスマ性ではないでしょうか。

BTSは初めから自らをK-pop界の反逆者(rebel)として位置付けていて、他のアーティストが滅多に触れないような題材について歌っていましたし、まだ韓国で人気が出る前の様々な最先端の音楽スタイルを他のアーティストに先駆けて採り入れていました。

それと審美的に美しいミュージック・ビデオとが相まって、K-popの通常の枠を超えているのだと思います。

 彼らがアジアのみならず、アメリカやカナダなどの欧米諸国でもその名を轟かせた理由が、ここではっきりと確信できる。

世界の音楽ファンをターゲットに活動を行う傾向が強いK-POPアイドルは、その楽曲のテイストを海外の人気曲に倣って制作するケースが多い。

すると、アイドルの個性よりも曲のインパクトが勝ってしまうことがある。

「確かに流行りの曲ではあるけど、だったら最初から海外のメジャーアーティストを聴けばいいや」ということになりかねないのだ。

アンチたちはそんな現象を「結局K-POPは洋楽の二番煎じに過ぎない」と嘲笑う。

しかし、そんな〝負〟の要素の確立をぎとめ、自分たちの音楽と価値をき出し、守り抜くー

バンタンにはそれが可能だった。

先述の楽曲は、海外で流行している「ムーンバートン(Moombathon)」というEDMジャンルをいち早く取り入れた斬新なテイストと、K-POPならではのミステリアスで美しいMVの融合が話題を呼んだと言える。

バンタンはただ洋楽の手本に倣うだけではなく、そこに自分たちなりの魅力や個性を乗せて届けることができるのだ。

これには彼らをデビュー当初から支える敏腕プロデューサーたちの尽力があるが、その詳細についてはまた後日紹介しようと思う。

 

さて、ここまで3つの観点からバンタンの魅力を紐解いてみた。

ちなみに私はARMYではない。

しかし、無名事務所から一気に世界的スターに上り詰めたシンデレラストーリー的経歴と、デビュー以来の一貫した少年コンセプトの完成度の高さに感銘を受けた1人ではある。

この先どれほどの力を発揮し続け、どのように進撃を続けていくのか。

21世紀の音楽史に大きく名を刻んだ7人の革命戦士に、今後も目が離せない。

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非ONCEが語る、TWICEの魅力

 

日韓問わず名の知れた、今最もホットなガールズグループと言えば、まさしくTWICEである。

そのグループ名には〝良い音楽で一度、素敵なパフォーマンスでもう一度感動をプレゼントする〟という意味が込められており、2015年10月のデビュー以来、そのキュートなルックスとキャッチーなサウンドで爆発的ヒットを果たした。

韓国メンバー5人・日本メンバー3人・台湾メンバー1人から構成された、JYP所属の彼女ら9人。

昨年のMAMA2016ではEXOや防弾少年団と並び、大賞の1つである「今年の曲賞」を2ndタイトル曲〝CHEER UP〟で獲得し、大きく話題を呼んだ。

また自身最大のヒット曲〝TT〟は、MV公開後わずか半年でYoutubeの再生回数が2億回を超え、韓国女性アイドル史上最高の記録を打ち立てた。

しかしなぜ彼女らはデビュー早々、韓国でこのような快挙を成し得た後、日本でも大きなブームとなることができたのだろうか。

ここからは私の持論を展開していこう。

 

 親しみのある楽曲パフォーマンス

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これまでのK-POPのガールズグループと言えば、極めて歌唱難易度の高い曲や、抜群のスタイルならではの振り付けなど、どんなに好きでも真似できない、という圧倒的カリスマ感に囚われたコンテンツが少なくなかった。

それが当時の第2ブーム※前回記事参照の醍醐味だったのかもしれないが、現在の第3ブームにおけるターニングポイントは、どうやらそれとは対照的のようだ。

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TTポーズ〟や〝チリチリポーズ〟の流行に伴い、TWICEが今時のファンたちから絶大な支持を得た最大の理由ー

それは、真似できるからこそ好きになる、という圧倒的親近感である。

韓国では数年の間に、クールでセクシーな女性からキュートでポップな少女へと、アイドルに対する理想像の在り方が大きく変化した。

そのため、以前は大胆な露出やパフォーマンスで男性ウケを狙ったコンセプトが多かったのだが、

今ではカラフルな衣装やヘルシーなメイクで、女性ウケを狙う演出が急増している。

これに対する感想や憶測はさまざまだが、少なくともTWICEは、後者のイメージを代表するアジアのNo.1アイコンとして君臨した、という事実に大きな相違はないだろう。

次の記事では、音楽的な観点から見たTWICEの魅力が紐解かれているのでぜひ。

TWICEは“ポップミュージックの未来”を示している 日本デビューへ寄せる期待 - Real Sound|リアルサウンド

 

 

日本メンバーの存在

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次に、もともと韓流好きでなかったにも関わらず、TWICEを経てまんまと沼に堕ちた友人らにその魅力を聞いてみた。

するとその多くが、メンバーに日本人がいることをポイントに挙げたのである。

TWICEが流行るよりも以前から、CROSS GENEのタクヤやSMROOKIESのユウタ(現在NCT127所属)など、日本出身で有名なK-POPアイドルはすでに存在していた。

しかし9人のうちのなんと3人も、加えて、その誰もがセンター級の可愛さとオーラを兼ね備えたメンバーとなると、他のグループよりぐっと親近感が湧くのも頷ける。

 

京都府出身のメンバー・モモは、デビュー曲〝OOH-AHH하게〟のMVで圧巻のソロダンスを披露し、グループのメインダンサーとしての絶対的な存在感を見せつけた。



兵庫県出身のメンバー・ミナは、その影のある美しさと色気から「ダークセクシー」と称されて高い人気を誇り、メンバー内では最短の1年10ヶ月という驚異の練習生期間でデビューを果たした。



大阪府出身のメンバー・サナは、〝CHEER UP〟曲中で担当するフレーズ〝Shy Shy Shy(샤샤샤)〟の振り付けの可愛さが話題を呼び、韓国国内で社会現象となるほどの大ブームとなった。



この3人は、日本とは異なる言語や習慣をゼロから必死で身に付け、類い稀なる努力を続けて現在の人気を確立させたと言える。

メジャー・マイナー問わず多種多様なアイドルの形が混在しうる日本ではなく、あえて不利かつ狭き門である韓国の芸能界で花を開かせるー

たとえ、そこにどれほどの強い憧れを抱いていたからといって、日本におけるK-POPファンの誰もが叶えられる夢ではないことは明白だ。

 

また、韓国でも、3人もの日本メンバーがいるこのアイドルグループのヒットは異例とされている。

以下の記事では、TWICEがもたらした日韓それぞれのイメージの向上について特集されているので、こちらも読んでみてほしい。

アイドルから“日韓”が見える?|けさのクローズアップ|NHKニュース おはよう日本

そして当然、日本のメディア出演の機会においては、この3人が率先してインタビュアーとの会話を成立させることができるのである。

通訳を介さずとも自然なニュアンスでの取材が行えるということは、他の日本のアイドルでは当たり前であっても、K-POPアイドルとしては非常に稀なこと。

今後、特に日本では、3人を筆頭にTWICEの需要がますます高まりそうだ。

 

 

絶対的な可愛さと〝九人九色〟の個性

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さて、 TWICE最大の人気の秘訣。

それはやはり、全メンバーの圧倒的なビジュアルの完成度ではないだろうか。

K-POPアイドルと聞くと、未だに〝整形〟や〝ド派手なメイク〟などのイメージを持つ人もいる。

しかしTWICEは、そのような「造られた美しさ」を常に感じさせない。

9人がデビューを掴み取るまでの軌跡がドキュメントされた、「SIXTEEN」というオーディション番組がある。

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その映像に映るデビュー前の彼女らと現在の容姿を比べてみると、不自然な変化は全くと言っていいほど見当たらないのである。

加えて、次々に輩出される新曲のMVや広告の写真からも分かる通り、どのメンバーも皆「それぞれ違った可愛さ」に溢れているのだ。

 

先程述べた日本メンバーの3人はもちろんのこと、

小悪魔めいたいじらしさの中に美しさが共存する、最年長のナヨン

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抜群のスタイルとカリスマ性で、トム・ボーイのような魅力を爆発させるジョンヨン

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華やかな顔立ちと大きな瞳がパッと目を惹くリーダー、ジヒョ

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透き通るような白い肌と愛らしい笑顔がチャームポイントのダヒョン

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 つんと尖った唇と涼しげな目元に独特の色気を孕んだメインラッパー、チェヨン

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「世界で最も美しい顔」にもランクインしたエキゾチックな美貌、台湾メンバーのツウィ

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このように、その魅力はまさに九人九色。

とにかく多様性に富んでいる。

そのため男女問わず、誰でも簡単にお気に入りの子が見つけられるのではないだろうか。

「顔も名前も似たり寄ったりで、誰が誰だか見分けがつかない」という、これまで数々のK-POP初心者の行く手を阻んできた大きな壁は、最早このグループには通用しないのである。

 

さて、ここまで長々と綴ってきたが、私はONCEではない。

常にTWICEのことで頭がいっぱいなわけでも、ファンクラブに加入していたり、コンサートに行ったことがあるわけでもない。

しかしTWICEは、たとえ熱狂的なファンでなくとも、このようにいとも容易く称賛の言葉を並べ立てることができるグループなのである。

言い換えるとそれは、

〝彼女らのアイドルとしてのアイデンティティが、誰に対しても通用するキャッチーさと無敵さを兼ね備えている〟

ということに他ならないのだ。

 

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3度目のK-POPブーム襲来と、その軌跡

 (세번째 케이팝 유행과 지금까지의 궤적)

 

今から10年ほど前、BoA東方神起、BIGBANGを皮切りに、日本を含むアジア諸国で韓国発祥アーティストの知名度が高まった。

지금부터 10년 쯤 이전 보아, 동방신기, 빅뱅을 시작으로 일본 뿐만 아니라 아시아 전역에서 한국 출신 가수들의 지명도가 높아졌다.

 

この頃小学生ぐらいだった私は、韓国と聞いてもまだ「冬ソナ、キムチ、アニョハセヨ」ぐらいのイメージしかない鼻垂れ小僧であり、その流行の波に乗ることはできなかった。

그 때 초등학생이었던 나는 “한국” 이란 말을 들어 봐도 “1.겨울 연가 2.김치 3.안녕하세요” 그 정도밖에 상상하지 못했던 유치한 아이였기 때문에, 그 유행을 타기가 할 수 없었다.

 

当時はまだ〝K-POP〟という明確な概念が存在していたわけではない。

또 그 때는 “케이팝” 이란 명확한 개념이 존재하지 안했었다. 

 

しかし、この2000年代前中期がK-POPの第1ブームと定義されることになる。

 그러나 그 2000년대 전기~중기가 케이팝의 제1유행기라고 정의하게 됐다는 것이다.

 

2000年代後期になると、KARAや少女時代など、大手事務所のガールズグループが日本で一斉を風靡した。

2000년대 후기가 되면 카라나 소녀시대 등 큰 회사의 여자 아이돌 그룹이 일본에서 많은 인기를 받았다. 

 

キュートなヒップダンスや「美脚すぎるアイドル」などのコピーで大流行した彼女たちは、日本の音楽番組やバラエティにこぞって出演し、熱心に活動を行なった。

これがいわゆる第2ブームである。

そして、ここでようやく私たちは、〝K-POP〟と名付けられた新しい音楽を知ることになるのだ。

日本の大衆音楽をJ-POPと呼ぶのに対して、韓国の大衆音楽をK-POPと呼ぶー

極めて端的な概要のそれは、その実態も非常にキャッチーかつ新鮮なもので、目新しい物好きのファッショナブルな若者を中心に、日本であっという間に多数のファンを獲得した。

 

 しかし、2010年代の前期になると、国際情勢悪化の影響か、国内で〝韓流締め出し〟の風潮が蔓延った。

テレビを点ければひっきりなしに流れていた韓国アイドルの曲や映像はぱったり。

賑やかだった国内のコリアタウンは、どこもかしこもがらんどうになってしまう。

寂しさを嘆く私たちの心とは裏腹に、ブームの衰退を喜ぶ記事や、辛口のコメントがネット上で飛び交った。

国内での流行コンテンツとは違い、やはり国際的な問題が絡むと、メディアとしても気にせずバンバン売っていこうぜというわけにはいかないらしい。

成す術の無い一般人の私は、初めは惜しみつつもなんやかんやでK-POPを離れ、結局は日本国内の萌え事に勤しむこととなった。

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そんなこんなで、今。

絶望視されていた日本でのK-POPブームの再熱が、じわじわと進行しつつある。

時は平成の終わり、2010年代も後期に差し掛かったところ。

この空白の4、5年の間に唯一神EXOは爆誕し、地球征服のための順調な功績を積むという輝かしい軌跡が存在しているのだが、ここでは割愛する。

まずは、TWICE。

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これまでどれほど祈っても叶わなかった、韓流アーティストのMステ再出演。

それを日本デビュー直後にあっさり達成してしまった、前代未聞の多国籍ガールズグループ。

老若男女問わず、幅広い世代を虜にする彼女たち9人は、日本人メンバーのミナ・サナ・モモを筆頭に、国内での知名度を一気に押し上げた。

 きっと、これは。

いや、紛れもなく、第3ブームの先駆けである。

もちろんそれだけではない。

PLEDIS期待の大型新人・SEVENTEENや、YGイチ押しのガールクラッシュアイコン・BLACKPINK。

そして忘れてはならないBighitのー

韓国音楽史上最大のダークホース、防弾少年団

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彼らの相次ぐ日本デビューや音盤発売、そして大型雑誌や有名テレビ番組への出演が、この国を再び大きくK-POPに沸かせようとしている。

今回のブームは、SHINeeやEXOなど、既に日本である程度の功績や知名度を得ているグループによるものではない。

これまでその影に潜み、ネクストブレイクと謳われてきた若手の彼ら、そしてK-POP史に新しく名を刻むであろう、新人の彼女らがもたらした効果である。

では、それはなぜなのだろうか。

彼または彼女らには、一体どれほどの魅力が潜んでいるというのだろうか。

 詳しくは次回以降の記事で綴ることにしよう。