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韓国語の勉強を兼ねています K-POPアイドルを中心とした音楽や芸能・映画に関する分析やレビューをぶん投げます

EXOに見る4つのアイドル適性

 

韓国のアイドル沼に浸かり始めて4年ほどだが、最近あることに気がついた。

人気のアイドルグループには、大きく分けて4つの適性が備わったメンバーが存在しているということだ。

今回はそれを少しまとめてみようと思う。

私の입덕 (オタク入門のきっかけ) グループは12人の頃のEXOなので、当時のメンバーを例に挙げて、それらを見てみよう。

 

1. 素質 (capacity) …センス適性

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人前で笑顔を作るのは呼吸するより簡単。

愛嬌で許されるルックスも処世術も、生まれた時から持っている。

気がついたらもう、愛されていた。

そんな彼らが長けていたのは紛れもなく、アイドルとしての "素質(capacity)" である。

 練習生の頃から既にファンがついていたチャニョルと、学生時代から人気者としての武勇伝が絶えないベッキョン

2人はアイドルという職業に対して、極端なスイッチの切り替えを必要としていないように思う。

もともと備わっていた先天的な器量や感覚が、たまたまアイドルをもやってのけるに相応しいほど高いレベルにあった、という感じである。

仕事を終えたプライベートの時間にも、暇を見つけては事あるごとにインスタライブやVアプリを更新し、ファンとのコミュニケーションを常に欠かさない。

コンサート中ファンサービスの良いメンバーとして名前を挙げても、この2人は必ず上位に来るだろう。

実際ファン人気で1位2位を争うのもこの2人ではないだろうか。

多忙な海外スケジュールの合間を縫って、別にやらなくてもいいことを「ファンのため」と言って難なくやってのける。

それは素であれ高いプロ意識であれ賞賛に値するし、彼らの立派な強みだ。

 

2. 才能 (ability) …スペック適性

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 言わずにはいられない。

その能力の高さが決して並大抵のものではない、と。

努力だけでは到底補うことのできない絶対的な何かが、必ず備わっていると。

そんな彼らが長けていたのは紛れもなく、アイドルとしての "才能(ability)" である。

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卓越した歌唱力で、アジアを中心に世界を驚かせ続けるEXOのメインヴォーカル・ディオとチェン。

そして、抜群のスタイルとルックスを武器に世の女性を虜にし続けるダンシングマシーン・カイとセフン。 

前述のチャニョルとベッキョンが「センス」の部分でアイドルとして長けていたとすれば、この4人は持ち前の「スペック」を活かして成功した代表例だと思う。

彼らのようなアイドルがK-POPの名を背負って世に出続けていることで、そのクオリティやブランド力が生半可なものではないと、立証し続けていくことができるのである。

彼らのようなアイドルが先に存在することで、K-POPアイドルはルックスの高さも才能の多さも妥協してはならない、という水準の高い目標がいつまでも掲げられ続けるのである。

 

3. 精神力 (mentality) …マインド適性

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人に愛され続けること。

そのために全てを捧げ、毎日を全力で駆け抜けていく。

どんなに辛くて傷ついても、大きな愛と感謝の心で全てを包み込む。

彼らが長けていたのは紛れもなく、アイドルとしての "精神力(mentality)" である。 

最年長のシウミン、リーダーのスホ、そして中国でのスケジュールとEXOの活動を慌ただしく行き来するレイ。

彼らはここまでに挙げた6人とはまた違い、多くは「マインド」の部分でアイドルとしての適性を持っていると考えられる。

彼らはアイドルとしての仕事を、「アイドルだからこうあるべきだ」という最も大きな意識に基づいて行っている印象を受けるのだ。

嫌々やっていそうだとか、オンオフが激しそうに見えるという意味では決してない。

ただこの3人は他のメンバーよりも、アイドルの職業理念に適した人間性を持っているのだとつくづく思う。

いつもファンへの礼儀とパフォーマンスに対する高い使命感を持ち、グループの最善を常に考えてメンバー達を導くスホ。

EXO初の東京ドーム公演では真っ先に涙を見せた、情に熱く義理堅いアイドルだ。

日本語を積極的に話すメンバーとしてはチャニョルやベッキョンの印象が強いが、段取りとはいえ、毎回異なった難解な日本語での進行をド忘れなしに必ず成功させるのは彼である。

最年長として、リーダーとはまた違った形でグループを支えるシウミン。

あるインタビューで彼は、EXOというものの存在を「自分が守っていかなければならない弟たち」と形容した。

この世にEXOを知り、深く関わっていこうとする人間はごまんといるが、その中でたった1人彼だけが、EXOを「守るべき存在」だと位置付けることができるのである。

その話を知った時、私は彼に対して人としてのそこはかとない「大きさ」を感じた。

グループでは小柄な方で、30手前とは到底思えないほど可愛らしい童顔だが、その中身はやはり兄としてのプライドに満ち溢れているのだ。

そして忙しい合間を縫って中国でボランティアを行ったり、空港で渡されたファンレターは出待ちは危ないからやめてほしいと言いながらもしっかり受け取り、読み、EXOとして活動ができない間も中国の番組でしっかりとEXOであることを名乗り、活動を続けるレイ。

過労で空港で倒れてしまうほど、自分の身を削ってまでアイドルとしての仕事をこなす彼の心は、アジア一、いや地球一の美しさを誇ると言っても過言ではないだろう。

 

4. 魅力 (attraction) …カリスマ適性

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恋に落ちるのに時間は関係ない。

一目見たら惹きつけて離さないそのオーラとカリスマ性、そして人間離れした圧倒的なビジュアルの強さ。

彼らが長けていたのは紛れもなく、アイドルとしての "魅力(attraction)" である。

惜しくもEXOを去ってしまったクリスとタオは、今のEXOにはない荒々しい野性や、むせ返るような漢の色気を纏っていた存在だ。

またルハンは、愛らしい顔にそぐわない男らしい内面との媚びないギャップが人気で、カイと並んでEXOのエース的ポジションを確立していた。

いずれも、一目見たら頭から離れなくなる、強烈なインパクトを持っていたメンバーたちである。

 

このように、EXOをはじめとした人気のK-POPアイドルグループは、センス・スペック・マインド・カリスマのいずれかで絶対的な適性を持ったメンバーたちが集まることで、上手くチームとしてのバランスを取っているのではないかと思う。

ちなみにここまでの分析でいうと、12人の場合のEXOは、

センス適性2人 (チャニョル・ベッキョン)

スペック適性4人 (ディオ・チェン・カイ・セフン)

マインド適性3人 (シウミン・スホ・レイ)

カリスマ適性3人 (クリス・ルハン・タオ)

となる。

9人で活動する現在も、特にスペックに長けたバランスのいい最強チームとして、常にK-POP界を席巻し続けているEXO。

なんせ大前提として、メンバーのルックスが皆ずば抜けて整っているのだから困ったものだ(困ってない)。

こんな感じで他にも、いろいろなアイドルの適性バランスを分析していこうと思う。

ちなみにこのメンバーがこの適性に長けているからといって、他が劣っているという意味では一切ない。

「セフンはダンスだけじゃなくてアイドルとしてファンの心を掴むセンスだってあるに決まってる」

「カイは普通にカリスマでしょ」

「レイの能力の高さを知らないのか、心だけでアイドルやってるわけないだろ」

みたいな意見は100も承知である。

ただどのアイドル適性が、彼らの中で最も根強く活かされている魅力なのか、という話で、そして当然ながら全て私の主観なので、そこは悪しからず。

これを読んでいるあなたも、自分の好きなアイドルグループのメンバーたちはどれに1番長けているのか、そしてそのグループそのものはどの適性に長けているのか、1度イメージして見てほしい。